どうしていますか不用品?捨てずにリユースで社会貢献!

あなたは、リユースと聞いて何を思い浮かべますか?

【リユース】とは

1度使用された製品をそのまま、もしくは一部をそのまま再利用すること。
リサイクルは資源を回収して新たな素材として生かす「再循環・再生使用」。
それに対してリユースは「再使用」にあたります。

今までの一般的なリユースのイメージ

例えば、いらなくなった物をリサイクルショップに売る。終活で整理した物・遺品整理の品を売る。親戚の子供へお下がりをあげる。

などでしょうか?
しかし、今時のリユース(再使用)は昔と違い、ただ売るだけじゃない!様々な選択肢があるんです。

●エコだけじゃない。社会貢献も行える意義あるリユース

社会貢献にもなる様々な製品のリユースがあります。
いくつかその取り組みを見てみましょう。

★身近なところで自治体が取り組むリユース

東京都世田谷区では、古着を小学校に持っていく日が設定されています。利用目的は、途上国の人々に使用してもらうことです。衣類だけでなく、靴やバッグも使えるものは受付ているようです。
これも、立派な国際貢献ですね。

★古着でワクチンを!命をも救うリユース

リクルートの「赤すぐnet」が取り組んでいる「古着deワクチン」では、不要な衣類、バッグ、靴、雑貨を送ると、衣類は途上国で使われ、1口につき5人分のポリオワクチンを届けています。送料無料で集荷もしてくれます。

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出典先:http://furugidevaccine.etsl.jp

ポリオという病気は、手足に麻痺が出たり、時には命さえも落とす恐ろしい病気です。南西アジアやアフリカで苦しんでいる人々が未だ多くいます。
世界の子供たちを救う、国際貢献です。また、「赤すぐnet」で使えるクーポンも貰えお得です。
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出典先:http://akasugu.fcart.jp/contents1/furugi.aspx
《古着deワクチンHP:http://furugidevaccine.etsl.jp

★古本のリユースで社会貢献

株式会社バリューブックスが運営する「チャリボン」という、古本でNPOやNGOの活動支援を行う活動があります。道は二つ。ひとつは、査定後、自分で指定した団体に買取金額相当が寄付される。もうひとつは「book gift project」と言って、売れなかった本を必要としている人に届ける活動です(様々な施設など)。こうすれば、どの本も無駄なく再利用(リユース)できます。
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出典先:https://www.charibon.jp/about/

《チャリボンHP:https://www.charibon.jp

★生活困窮家庭を救う、制服リユース

こんなニュースを最近ネットで読みました。
制服が買えず、登校できない子供たちがいる。義務教育は無償を憲法で保障されていても、野球部に入ればグラブ代、スパイク代がかかる。修学旅行代は就学援助で賄えたとしても、綺麗な下着やパジャマ、お小遣いが用意できない。

家庭の事情があり、制服さえ買えない子供たちや保護者がいるのだ。そこで、福岡県古賀市は2007年度より、中・高の卒業生に着なくなった制服を寄付してもらい、買えない家庭の生徒に使ってもらう「制服リユース(再使用)」というものを始めた。サイズが小さくなって、大きめを求める子達もいれば、新入生も利用しているという。

また、こんなサイトを見つけました。

プライバシーを守りながら、探していますと譲りますを結びつけるサイトです。
思い出の学生服を使ってもらいたいと思う有志の方々からの申し出を匿名でやりとりするのです。

実際に、利用者からこんな声があるそうです。「近い方の制服は逆に利用しずらい」。
このサイトは顔が見えない分、お互い気兼ねなく利用できる工夫がしてあります。
捨てる前に制服リユースを検討してみてはいかがでしょうか?
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出典先:http://yuzuritai.com
《「制服譲り隊」サイト:http://yuzuritai.com

 

●アパレルメーカー、デパートが取り組む、社会貢献できるリユース

★ユニクロ&GUの自社製品回収の取り組み

ファーストリテイリングは、自社ユニクロ&GUの製品に限り店頭に設置してあるBOXで要らなくなった洋服を回収しています。

昨年夏までに15の国や地域で回収された物が、59もの国や地域に寄贈されました。寄贈の対象は難民、避難民、災害被害者、妊産婦や母子です。再度着ていただく物なので、綺麗に洗濯した状態の物をお願いしています。
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出典先:http://www.uniqlo.com/jp/csr/refugees/recycle/

《UNIQLO CSRホームページ:http://www.uniqlo.com/jp/csr/refugees/recycle/

★マルイの下取り販売

マルイは、衣料品、婦人靴、紳士靴のリユースを通じ、東北の復興支援、途上国支援を行っています。

東北にて、現地洋品店に販売を依頼し、経済復興の支援をしています。また、現地でリメイク雑貨作りも行い、そこで作った製品はマルイの店頭で販売しています。その他リユースマーケットをマルイ店舗で行い、その収益は全て社会貢献活動費に充てています。NPO法人を通じて、発展途上国に寄贈している活動もしています。

ただし、募集している製品は、新品、または新品に近い物に限られています。※1枚の衣類につき一点200円の割引券も貰えます(使用条件有り)

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出典先:http://www.0101.co.jp/shitadori/index5.html
《マルイの下取りホームページhttp://www.0101.co.jp/shitadori/index3.html

●古着リユースの現状と課題

NHKの番組内で古着回収活動について特集されていました。
とても興味深い内容でしたので、まとめてご紹介します。

★数字で見る古着回収の実態

その番組によると、日本は、古着の再利用率がとても低いそうです。
経済産業省の報告書による話として、年間約100万トン捨てられる古着。その再利用率は26%だそうです。売られた洋服の7割以上が再利用されずそのまま捨てられているのです。
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★リユースするのにお金がかかる。自治体の苦悩

こんな現状も見えてきました。

「捨てるのはもったいない」そう思う住民の声に応えて、品川区は年間100トンもの古着を回収しています。

その回収した古着は、繊維のリサイクル業者に売ります。こう聞くと、タダで回収して、売るのだから自治体の収入になるのでは?と思いたくもなりますが、実際は違います。

靴下や下着など、汚れを気にする物は古着として販売できません。また、帽子やバッグなど異素材が混じる製品はリサイクルとしてあらかじめ、選別しなくては利用できないのです。ゴミの分別と同じイメージです。

そのために、自治体は回収場所に係員を配置。その経費はなんと年間760万円もかかるんです。それだけではありません!運搬費も合わせるとなんと合計1,300万円ぐらいかかるそうです。

それなのに、回収してお金になる金額は年間たったの30万円ほど。経費の不足は税金で補てんしているそうです。

★アパレルメーカーが行う、グローバルなリユースの仕組み

ファストファッションで人気の「H&M」は自社製品のみならず、他社製品も区別なく店頭で回収しています。一袋の古着につき、店内で使える500円の割引クーポン(1日に使用できる枚数の限度、その他条件有り)まで貰えます。

自治体と違うのは、コストがかかる「仕分け作業」は行わないことなのです。

では、どうするのか?まず、回収した古着は倉庫に運びます。この倉庫はヨーロッパのリサイクル企業のもので、古着の回収と販売をグローバルに行い、業績を拡大しています。その仕組みは、まず回収した古着を人件費の安い国、自社の世界にある4つの仕分け工場に運びます。そこでサイズ、デザイン、素材別、ダメージなどのランク別など、その企業の400にものぼる基準で仕分けます。

ポイントになるのは、大規模化と、IT化です。コストが低く抑えられた古着は、東欧やアフリカなど世界の約70もの国に出荷&販売されます。IT化で出来ることは、その国の地域の好み、気候、経済の状況まで分析し、販売の効率化を管理することです。細かいニーズを分析し、販売の現場に生かすのです。販売できないランクの物は、素材としてリサイクルし、車の断熱材など他の製品として再利用されるようです。無駄がありません。

この企業には、「我が社も企業として何か社会貢献したい」と、環境に配慮する日本のアパレル会社から取引の希望が増えているそうです。
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出典先:http://dondonblog.com/pressblog/?p=1558

★古着リユースのこれから予想

上記の販売は発展途上国向けが主なビジネスモデルです。これから益々、この古着回収の関心が高まり、利用も予想されます。すると、今度は売れ残りという心配が出てきます。

そこでこれからは、その古着を原材料にした新たな服や、リメイク服が注目されると番組では予想していました。限りある資源を効率良く回収し、地球に優しく、みんなが心から満足するリユースの輪が広がる仕組みが定着することを期待します。
《NHK記事参考サイト:http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/02/0226.html

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出典先:http://youfukukifu.web.fc2.com

これからの常識!不用品は、捨てずに再使用!

様々なリユース(再使用)の方法と現状をお伝えしました。まだまだ沢山のリユースの取り組みが、日本全国、世界中にあります。そしてこれからも、新しい取り組みが国や自治体、民間企業から出てくることでしょう。

ゴミを減らすことが地球温暖化抑制に役に立ちます。

今あるものを次に生かす。リユースはそのままの形で生かせるので、リサイクルよりもよりコストもかからず、環境に優しいのです。

不用品と思ってそのまま捨てている物が、誰かの必要品かもしれません。
人の役に立つ、リユースを通じた人と人との新たなコミュニケーションの輪が広がることが、これからの社会に必要不可欠です。

不用品が手元にあって処分に困ったら、その不用品に適した、リユース(再使用)できる所をぜひ探し、利用してみては?「捨てる」という罪悪感からも解放され、心も満足するリユースができることでしょう。

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